ADHDに「デュアルタスク」が有効な理由|2つのことを同時にこなす脳の鍛え方

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発達関係記事
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2026年6月、国内初のADHD治療用デジタルアプリ「ENDEAVORRIDE(エンデバーライド)」が塩野義製薬から発売されました。その仕組みのカギとなるのが「デュアルタスク(二重課題)」です。

この記事では、デュアルタスクとは何か・なぜADHDの脳に有効なのか・家庭や放デイで取り入れるにはどうすればよいかを、専門的な内容をわかりやすくまとめました。

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ADHD治療アプリ「ENDEAVORRIDE」の仕組み

塩野義製薬が発売したENDEAVORRIDEは、医師が処方する治療用デジタルアプリです。タブレットを傾けながら乗り物を操作し、同時にコースに出現する特定キャラクターを見つけてタップするという2つの作業を同時にこなすゲームです。

ENDEAVORRIDEの3つのポイント

  • 二重課題(デュアルタスク):「操作」と「探索」を同時に行う
  • 前頭前野の活性化:1日25分・6週間の継続使用で効果を確認
  • AI適応型難易度:プレイヤーのパフォーマンスに合わせてリアルタイムで難易度調整
よつは

よつは
先生、「ADHDに「デュアルタスク」が有効な理由」について、くわしく教えて!
ヒコ先生

ヒコ先生
注目すべきは「ゲームだから効果がない」ではなく「ゲームの構造が脳への負荷として機能している」という点です。ADHDの支援で長年課題だった「楽しみながら繰り返せる認知トレーニング」が、ついに医療として認められた時代になっています。

デュアルタスクとは何か・なぜ有効なのか

デュアルタスク(Dual Task)とは、2つの異なるタスクを同時に処理する課題のことです。たとえば「歩きながら会話する」「話を聞きながらメモをとる」といった日常動作も一種のデュアルタスクです。

手を叩きながら片足立ちでデュアルタスクに挑戦する子ども

ADHDとデュアルタスクの関係

ADHDの子どもが苦手とする「注意の持続・分配・切り替え」は、主に前頭前野(プレフロンタルコルテックス)という脳の部位が担っています。この領域はデュアルタスク時に特に強く使われることが知られており、適切な負荷をかけることでトレーニング効果が生まれます。

デュアルタスクが鍛える3つの認知機能

  • 注意の分配:2つの作業に同時に意識を向ける力
  • 干渉の制御:一方のタスクが他方を邪魔しないように調整する力
  • ワーキングメモリ:両方のルールを頭に保持しながら動く力

ゲーム形式のデュアルタスクは、「難しいけど楽しい」という絶妙なバランスで繰り返し練習できるため、続けやすいのが大きな特徴です。

家庭・放デイで使える無料デュアルタスクゲーム

処方されるアプリは医師を通じてのみ使えますが、同じ「デュアルタスク」の原理を体験できる無料ツールをヒコさんブログでも公開しています。

🚀 デュアルタスク集中トレーニング

宇宙船を◀▶で動かして隕石をよけながら、右ゾーンに⭐が出たらタップ!「操作」と「探索」を同時にこなすゲームです。やさしい〜むずかしいの3段階・60秒チャレンジ。

▶️ デュアルタスクゲームをやってみる(無料)

取り組むときのポイント

最初は「片方ずつ」練習する

デュアルタスクは最初から両方うまくできなくて当然です。「操作だけ」「タップだけ」を別々に練習してから合わせる方法が効果的です。焦らず段階的に取り組みましょう。

短時間を毎日続ける

1回10〜15分を毎日継続する方が、週1回の長時間よりも効果的です。「寝る前の10分」「夕食後のゲームタイム」など、生活リズムに組み込むと続けやすくなります。

「どちらに注意が向くか」を観察する

操作に集中すると⭐を見逃しがち、タップに集中すると隕石に当たりがち——どちらに注意が引っ張られやすいかを観察することで、その子の注意の特性を理解する手がかりにもなります。

ヒコ先生

ヒコ先生
「2つ同時はできない」という子が多いですが、それは当たり前のスタート地点です。練習を重ねるうちに「あれ、両方できてる!」という瞬間が来ます。その瞬間の達成感が次の意欲につながるので、ぜひ一緒に挑戦してみてください。

医療との連携について

ここで紹介したゲームツールはあくまで日常的な認知トレーニングの補助です。ADHD治療用デジタルアプリ(ENDEAVORRIDE等)の使用は医師の診断・処方が必要です。

⚠️ ご注意

本記事で紹介するツールは医療機器ではありません。ADHDの診断・治療・投薬については必ず主治医・専門医にご相談ください。本記事の情報によって生じた損害について、当サイトは一切の責任を負いかねます。

📋 支援記録・個別支援計画に書くときのヒント

注意を配る力の課題は5領域の「認知・行動」に当たります。個別支援計画では、どの場面でどう困っているのかを具体的に書くと、日々の支援記録の書きぶりも定まります。

  • 支援内容:二つのことを同時に求める場面では、一つ終わらせてから次を伝える
  • 支援記録:歩きながら話しかけると立ち止まってしまうため、止まってから伝えるようにしたところ、指示が通りやすくなった
  • 短期目標:活動の中で、簡単な二つの手順を続けて行うことができる

モニタリングでは、できた・できないだけでなくどんな条件(人数・音・時間帯)だとできたのかを添えておくと、次の支援に生かせます。

🏫 学校・園と共有するときのポイント

二つのことを同時にこなす場面は、事業所より教室のほうがずっと多くあります。板書を写しながら話を聞く、というのがその代表です。

  • 「集中力がない」ではなく「書きながら聞くと、どちらかが抜けやすい」と、同時処理の話として伝える
  • 板書の場面では、書く時間と聞く時間を分けてもらえないかを相談する
  • 練習で伸びてきた部分があれば、どの組み合わせならできるようになったかを具体的に共有する

こうした練習は支援の一つであり、治療ではありません。医療的な判断が必要な場面では主治医に相談してください。

まとめ

ADHDの治療にゲームが使われる時代になった背景には、デュアルタスクという科学的なアプローチがあります。家庭でも同じ原理を活かした無料ツールで練習できます。まずは気軽に試してみてください。

おわり

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