学校や園の担任・コーディネーターに、子どもに必要な配慮をお願いする文章を、項目を選ぶだけで自動生成できる無料ツールです。「担任向け短文」「コーディネーター向け正式文」「個別の教育支援計画 記載案」の3パターンをコピーして使えます。
このツールでできること
学校に合理的配慮をお願いしたいけれど、「どう伝えれば角が立たないか」「何をどこまで具体的に書けばいいのか」で手が止まってしまう——相談支援専門員や児発管として保護者の相談に乗っていると、こうした場面によく出会います。合理的配慮は2024年4月から私立学校を含めて義務化されましたが、依頼文の書き方まで教えてくれる場所は多くありません。
「合理的配慮 依頼文ジェネレーター」は、困りごとの場面と希望する配慮の方向性を選ぶだけで、学校・担任への依頼文の文例を組み立ててくれるツールです。保護者ご本人が使うこともできますし、支援者が保護者と一緒に文面を考える際のたたき台としても使えます。
| 対象のめやす | 保護者の相談支援に関わる相談支援専門員・児発管・支援員、学校との連絡調整を担う支援者 |
|---|---|
| 使う場面 | 就学相談・進級時の配慮依頼、担任交代時の再依頼、保護者と一緒に文面を考えるとき |
| 出力形式 | 場面・配慮内容の選択に応じた依頼文の文例をその場で表示 |
| 所要時間 | 2〜3分程度 |
| ねらい | 保護者が学校に伝えたいことを、具体的で角の立たない文章にする手助け |
| 関連する場面 | 個別の教育支援計画との連携、就学相談時の資料、面談前の準備メモ |
相談支援の現場では、保護者が「学校に何かを頼むこと」自体に強い遠慮や不安を感じているケースを多く見てきました。伝え方ひとつで学校側の受け止め方が変わることもあるため、感情的な訴えではなく、場面と困りごとを具体的に伝える文章の型を持っておくことは、思っている以上に役立ちます。
使い方(3ステップ)
① 困りごとの場面を選ぶ
授業中・集団活動・行事・持ち物・座席位置など、配慮をお願いしたい具体的な場面を選びます。場面を絞ることで、依頼文も具体的な内容になります。
② 希望する配慮の方向性を選ぶ
環境調整・指示の出し方・時間的な猶予・代替手段の許可など、希望する配慮の方向性に近いものを選ぶと、それに沿った依頼文が表示されます。
③ お子さんの状況に合わせて調整する
出てきた文例の場面や表現を、実際の子どもの状況に合わせて書き換えます。感謝の言葉や、これまでの経緯を一言添えると、学校側にも受け止めてもらいやすい文章になります。
実務での使いどころ
- 相談支援専門員として、保護者が学校に伝える文面を一緒に考えるときのたたき台にする
- 就学相談・進級のタイミングで、これまでの配慮内容を文章として引き継ぐ資料を作る
- 担任が変わった際、過去の経緯を知らない新担任向けに配慮内容を再整理して伝える
- 個別の教育支援計画の作成に向けて、保護者の意向を言語化する準備段階として使う
- 支援会議で「学校側に何をどう伝えるか」の方針をチームで事前にすり合わせる
- 放課後等デイサービス・児童発達支援の職員が、保護者から学校とのやりとりの相談を受けたとき、一緒に文面を整えるために使う
- 放デイでの支援の様子(どんな配慮があると落ち着いて過ごせているか)を、学校でも再現できる具体的な言葉に置きかえる
保護者の方から「学校にお願いしたいことはあるのに、文章にすると強く聞こえてしまいそうで書けない」という相談を何度も受けてきました。配慮の依頼は、対立ではなく協力をお願いするものです。具体的な場面と困りごとを丁寧に伝えることが、結果的に学校側の動きやすさにもつながります。
使うときの注意点
- 出てきた文例はたたき台です。実際の子どもの状況や経緯に合わせて必ず書き換えてください
- 合理的配慮は「過重な負担」にならない範囲での対応が前提とされているため、学校側との対話を通じて内容をすり合わせる必要があります
- 制度の詳細や学校側の対応義務の範囲については、教育委員会・学校に確認するか、最新の文部科学省の資料をあわせてご確認ください
- 医療的な配慮が必要な内容は、主治医の診断書・意見書とあわせて伝えることが望ましい場合があります
- 依頼文だけでなく、可能であれば面談の場を設けて口頭でも意図を伝えることをおすすめします
配慮の依頼は一度で終わるものではなく、進級や担任交代のたびに繰り返し伝え直す必要が出てきます。そのたびにゼロから文章を考えるのは負担が大きいため、このツールが「まず何を書けばいいか」の出発点になれば幸いです。伝え方に迷って結局伝えられずに終わってしまうよりも、まずは一度言葉にしてみることが、学校との関係づくりの第一歩になります。



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