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このツールでできること
「相手の表情から気持ちを読み取るのが苦手」「怒っているのか困っているのか区別がつかない」——表情から感情を読み取る力は、当たり前のように身につくものではなく、繰り返し見て覚えていく部分が大きい力です。この力が育っていないと、友達とのやり取りで誤解が生まれやすくなることがあります。
「感情認識カードゲーム」は、表情のイラストカードを見て「これはどんな気持ちかな」と当てるゲーム形式のツールです。うれしい・悲しい・怒っている・困っているといった基本的な感情から、少しずつ細かいニュアンスの表情まで、繰り返し見て覚えられる作りになっています。
| 対象のめやす | 未就学児〜小学校低学年(表情から気持ちを読み取るのが苦手なお子さん向け) |
|---|---|
| 使う場面 | 療育の個別支援、ソーシャルスキルトレーニング(SST)、家庭でのすきま時間 |
| 形式 | ブラウザで遊べる無料の感情カードゲーム(インストール不要) |
| 準備するもの | スマホ・タブレット・パソコンのいずれか |
| ねらい | 表情から気持ちを読み取る力を、ゲーム感覚で少しずつ育てる |
| 関連する場面 | 友達とのやり取り、先生・支援者とのコミュニケーション、家族との会話 |
こんな場面で使えます
- 放課後等デイサービスのSST(ソーシャルスキルトレーニング)の活動として。1人ずつ答える形にすれば小集団でも取り組めます
- 児童発達支援で、表情の絵を見て気持ちの名前を覚える練習に
- 「怒っているのか困っているのか区別がつかない」お子さんの個別支援に
- 特別支援学級・通級で、友達とのトラブルを振り返る前のウォームアップとして
- ご家庭で、絵本やテレビの登場人物の表情を話題にするきっかけに
使い方(3ステップ)
① 基本の4〜5種類の表情から始める
うれしい・悲しい・怒っている・困っているなど、区別しやすい基本の表情から始めます。最初から細かい違いを求めず、大きなカテゴリで気持ちを言い当てられることを目標にします。
② 表情のどこを見たかを一緒に言葉にする
正解・不正解に関わらず、「目のあたりがどうだった?」「口の形はどうだった?」と一緒に確認してみます。表情のどの部分に注目すればよいかが、少しずつ本人の中で整理されていきます。
③ 似ている感情の違いに挑戦する
基本の感情に慣れてきたら、「困っている」と「悲しい」など、似ていて間違えやすい感情の区別にも挑戦します。日常の場面(学校や家庭)と結びつけて話すと、より実感を持って理解しやすくなります。
使うときの声かけ例
- 「この顔、どんな気持ちだと思う?」(まず本人の考えを聞く)
- 「どこを見てそう思ったの?」(根拠になった表情の部分を言葉にさせる)
- 「そういえばこの前、○○のときも似た顔してたね」(実際の場面と結びつける)
- 「間違えても大丈夫、一緒に見てみよう」(間違いを責めない雰囲気をつくる)
ヒコ先生
「空気が読めない」と言われてしまう子の中には、そもそも表情の違いをまだ十分に見分けられていないだけ、というケースがよくあります。感情を当てる練習を繰り返すことで、少しずつ表情の引き出しが増えていくお子さんを何人も見てきました。
「空気が読めない」と言われてしまう子の中には、そもそも表情の違いをまだ十分に見分けられていないだけ、というケースがよくあります。感情を当てる練習を繰り返すことで、少しずつ表情の引き出しが増えていくお子さんを何人も見てきました。
使うときの注意点
- 間違えたときに責めるような言い方は避け、一緒に確認する姿勢を保ってください
- イラストの表情はあくまで一例であり、実際の表情には個人差があることも伝えてあげてください
- 1回のプレイは短めに区切り、集中が切れる前に切り上げるようにしてください
- 実際の人の表情や声のトーンとあわせて練習すると、より実生活で生かしやすくなります
- 感情の理解に強いつまずきが見られる場合は、専門機関への相談もあわせて検討してください
表情から気持ちを読み取る力は、友達関係や集団生活の中で少しずつ育っていくものですが、その土台となる「表情のパターンを知る」練習は、こうしたツールで先取りして経験しておくことができます。うまく当てられない日があっても、「見比べる経験を積んでいる途中」だと捉えて見守ってあげてください。



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