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このツールでできること
「食べたいものがあっても言葉で伝えられずに癇癪になる」「『あれ』『これ』で済ませてしまい伝わらない」——欲しいものや食べたいものを言葉で伝える力は「要求表現(マンド)」と呼ばれ、コミュニケーションの中でも特に本人の困り感に直結しやすい力です。伝わらないもどかしさが行動の乱れにつながることも少なくありません。
「なにが食べたいかな?語彙・要求表現ゲーム」は、食べ物のイラストを見ながら「これが食べたい」「これは食べたくない」を言葉で選んで伝える練習ができるゲーム形式のツールです。食べ物という身近なテーマで、要求を言葉にする経験を積み重ねられます。
| 対象のめやす | 未就学児〜小学校低学年(要求を言葉で伝えるのが苦手なお子さん向け) |
|---|---|
| 使う場面 | 療育の個別支援、言語トレーニング、食事前後のすきま時間 |
| 形式 | ブラウザで遊べる無料の要求表現トレーニング(インストール不要) |
| 準備するもの | スマホ・タブレット・パソコンのいずれか |
| ねらい | 欲しいもの・食べたいものを言葉で伝える力(要求表現)を育てる |
| 関連する場面 | 食事の場面での意思表示、買い物でのやり取り、給食・おやつの時間 |
こんな場面で使えます
- 児童発達支援で、おやつの時間の前に「なにがいい?」を言葉で伝える練習に
- 放課後等デイサービスのおやつ・調理の活動の前に
- 集団での食事の場面で、言えずに癇癪になってしまう子の事前の練習として
- 「あれ」「これ」で済ませてしまうお子さんの個別支援に
- ご家庭で、食事の前に希望を伝える習慣づくりとして
使い方(3ステップ)
① 好きな食べ物を選ぶところから始める
まずは本人が好きな食べ物のイラストを選ぶところから始めます。「好き」という気持ちと言葉を結びつけることで、要求表現への抵抗感を減らします。
② 「〜が食べたい」の形で言葉にする
選んだ食べ物を「〜が食べたい」という文の形で表現する練習をします。単語だけでなく、短い文として言葉にできることを目標にしてください。
③ 実際の食事場面で試してみる
ツールで練習した言い方を、実際のおやつや食事の場面で試してみます。「今日はツールで言えた言い方で、おやつも聞いてみようか」など、生活場面に橋渡しする声かけをしてみてください。
使うときの声かけ例
- 「今日はどれが食べたい気分かな」(選択肢の中から気持ちを引き出す)
- 「『〜が食べたい』って言ってみようか」(伝え方の型を示す)
- 「ちゃんと言葉で言えたね」(言葉にできたこと自体を褒める)
- 「言えたから、実際に食べてみようか」(言葉と結果を結びつける)
ヒコ先生
食事の場面での癇癪は、わがままではなく「伝わらないもどかしさ」から来ていることがよくあります。言葉で伝えられた瞬間に、実際に食べたいものが手に入るという成功体験を積み重ねることで、要求表現そのものへの意欲が育っていきます。
食事の場面での癇癪は、わがままではなく「伝わらないもどかしさ」から来ていることがよくあります。言葉で伝えられた瞬間に、実際に食べたいものが手に入るという成功体験を積み重ねることで、要求表現そのものへの意欲が育っていきます。
使うときの注意点
- 言葉で伝えられたときは、できる範囲でその要求を実際にかなえてあげると学習が定着しやすくなります
- 単語だけでも伝えられたことをまず認め、文の形にこだわりすぎないでください
- 好き嫌いやアレルギーに関わる内容を扱う際は、実際の食事内容と混同しないよう注意してください
- 発語が難しい場合は、指差しやカードなど別の伝達手段とあわせて練習してください
- 食事量や偏食について気になる点がある場合は、専門機関への相談もあわせて検討してください
要求を言葉で伝える力は、日常生活の困り感を直接減らしてくれる力です。食べ物という身近で分かりやすいテーマだからこそ、要求表現の第一歩として取り組みやすい場面でもあります。伝えられた喜びを一つずつ積み重ねながら、練習を続けてみてください。



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