🕊️ ソーシャルスキル
友人関係のトラブル・困った場面での解決法を練習する療育ツールです。
問題解決スキルを習得し、衝動的な反応から考えて行動する力を育てます。
おわり
このツールでできること
「おもちゃの取り合いになるとすぐ手が出てしまう」「揉めるとその場から固まって何も言えなくなる」——友達とのもめごとへの対処は、経験を積みながら覚えていくスキルであり、教わらないまま大きくなると、トラブルのたびに大人の介入が必要になってしまうことがあります。
「トラブル解決スキルトレーニング」は、友達との間で起こりがちなもめごとの場面を提示し、いくつかの対応の選択肢から「どうするのがよさそうか」を考えて選ぶトレーニングです。実際に体を動かして解決する前に、頭の中でパターンを増やしておくことをねらいとしています。
もめごとが起きたその場では、気持ちが高ぶっていて冷静に考えるのが難しくなります。落ち着いている時間にあらかじめ対応のパターンを経験しておくことで、実際の場面でも一呼吸置いて行動を選べる可能性が広がります。
| 対象のめやす | 小学校低学年〜中学年(友達とのトラブルへの対処に自信が持てないお子さん向け) |
|---|---|
| 使う場面 | ソーシャルスキルトレーニング(SST)、放課後等デイサービスでの集団活動前、家庭での振り返り |
| 形式 | ブラウザで遊べる無料の選択式トレーニングゲーム(インストール不要) |
| 準備するもの | スマホ・タブレット・パソコンのいずれか |
| ねらい | もめごとの場面で「どう考え、どう動くか」の選択肢を事前に持っておく |
| 関連する場面 | 友達との遊び、きょうだい間のやり取り、学校での集団活動 |
使い方(3ステップ)
① 場面の状況を一緒に確認する
提示された場面を読んで、「今、何が起きているか」を一緒に整理します。すぐに選択肢に進まず、状況把握の時間を取ることで、早合点した対応を防ぎます。
② 選ぶ前に理由も考えさせる
選択肢を選ぶ際に「なぜそれがいいと思ったの」と理由もあわせて聞いてみます。正解を当てることより、考えるプロセス自体に価値があります。
③ 実際の出来事と結びつけて振り返る
本人が最近経験した似たようなトラブルがあれば、「あの時はどうだった」と結びつけて話します。トレーニングの中の話が、自分の実生活とつながっていると実感しやすくなります。
使うときの声かけ例
- 「この場面、まず何が起きてると思う?」(状況理解を先に確認する)
- 「どうしてその答えを選んだの?」(理由を言語化させる)
- 「前に似たようなことあったよね、あの時はどうしてた?」(実体験と結びつける)
- 「他の答えを選んでたらどうなってたかな」(別の選択肢も一緒に考える)
トラブルが起きたその場で正しい対応を教えようとしても、興奮していてなかなか耳に入りません。落ち着いている時にパターンを増やしておくと、実際の場面でも一呼吸置いて選べる子が増えていく、というのが現場での実感です。
使うときの注意点
- 「これが唯一の正解」と決めつけず、状況によって答えが変わることも伝えてください
- 選んだ答えを否定するのではなく、一緒に別の視点も考える姿勢を保ってください
- 実際のトラブル直後は気持ちが高ぶっているため、落ち着いてから振り返るようにしてください
- 本人が実際に困っている具体的なトラブルがあれば、それに近い場面から取り上げると効果的です
- 対人トラブルが頻繁で深刻な場合は、学校や専門機関との連携もあわせて検討してください
- 本人が選んだ答えが実際にはうまくいかなかった場合も、なぜそうなったかを一緒に振り返ってください
友達とのもめごとへの対処は、一度で身につくものではなく、何度も似た場面を経験しながら少しずつ自分なりのやり方を見つけていくものです。うまく選べない日があっても、「経験を積んでいる途中」だと捉えて見守ってあげてください。焦らず、繰り返し取り組める環境を用意してあげることが大切です。



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