こだわりへの向き合い方・上手な切り替えのコツ(体験談つき)

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発達関係記事
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「いつもと同じ道しか通れない」「お気に入りの服しか着ない」「ゲームを途中でやめさせるとパニックになる」…こういったお子さんのこだわりに悩む保護者の方は多いです。

ASDのお子さんに多く見られるこだわり行動には、必ず理由があります。この記事では、こだわりの背景と、上手な切り替えのコツを解説します。

よつは

よつは
先生、「こだわりへの向き合い方・上手な切り替えのコツ」について、くわしく教えて!
ヒコさん

ヒコさん
「なんでこんなことにこだわるの?」と感じるかもしれません。でもそのこだわりは、そのお子さんにとっての「安心のよりどころ」であることが多いんです♪
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なぜこだわりが生まれるのか

ASDのお子さんは、先の見通しが立たないことへの不安が強いという特性を持っています。いつも同じルーティンを守ることで、「次に何が起きるか」がわかり、安心できるのです。

つまり、こだわりは「わがまま」ではなく、不安を和らげるための自己防衛手段です。

こだわりを無理に取り上げたり「やめなさい」と叱り続けると、不安が増してパニックが悪化することがあります。

切り替えをスムーズにするコツ

① 終わりの見通しを伝える

タイマーや時計を使って「あと〇分で終わり」と視覚的に示すと、心の準備ができて切り替えやすくなります。

「ピピっと鳴ったらおしまい」というルールを事前に決めておくことがポイントです。

② 次の活動を魅力的に伝える

「やめなさい」だけでは動きにくいです。「終わったら〇〇しよう」と次の楽しみを提示するとスムーズに移れることがあります。

③ こだわりを「認めた上で」切り替える

「そのゲーム、楽しいよね。でも今日はここまでにしよう」というように、まずこだわりを否定せずに受け入れてから、切り替えを促します。

④ スケジュールを視覚化する

1日の流れを絵カードや表にして見えるところに貼っておくと、「次は何をするか」がわかり、自分から切り替えられるようになるお子さんもいます。

私が支援してきたお子さんは、毎朝の登校準備が難しく、30分以上かかっていました。そこで「着替え→朝ごはん→歯磨き→出発」の絵カードを作って壁に貼ったところ、少しずつ自分で確認しながら準備できるようになりました。

絵カードのスケジュール表を指でなぞって確認する子ども

こだわりをゼロにしようとしない

こだわりを完全になくすことは難しく、また必ずしも必要でもありません。生活に支障のないこだわりはそのまま認めることも大切な選択肢です。

「このこだわりは生活上問題があるか」「本人が苦しんでいるか」という視点で判断しましょう。

ヒコさん

ヒコさん
こだわりを「個性」として受け入れながら、困る部分だけサポートするという考え方が長続きします。完璧を目指さなくて大丈夫ですよ♪

「認めていいこだわり」と「サポートが必要なこだわり」の見分け方

判断のポイント そのまま認めてよい例 サポートを考えたい例
生活への支障 同じ服を選ぶ・特定の遊びを繰り返す 同じ服しか着れず洗濯が回らない・登校準備が進まない
周囲への影響 自分の持ち物の並べ方にこだわる 友達の持ち物にも同じ並べ方を求めてトラブルになる
本人の苦しさ ルーティンを守れて安心している こだわりが崩れるたびに強いパニックが続く

よくある質問

Q. 予告していたのに、切り替えの時間になるとやっぱり怒ります。予告の意味がないのでしょうか?

予告は「絶対に切り替えられる魔法」ではなく、「心の準備をしやすくする工夫」です。すぐに効果が出なくても、繰り返すことで少しずつ切り替えやすくなることが多いので、続けてみてください。

Q. こだわりが年齢とともに変わることはありますか?

あります。特定の物へのこだわりが薄れても、別の新しいこだわりに移ることもよくあります。「こだわりの対象が変わった」ことに慌てず、その時々で本人の安心のよりどころを見つけていく姿勢が大切です。

📋 支援記録・個別支援計画に書くときのヒント

こだわりへの支援は、なくすことではなく折り合いをつける力を育てることが目標になります。個別支援計画では「何を認めて、どこに支援を入れるのか」を分けて書くと、職員によって対応がぶれにくくなります。

  • 支援内容:予定の変更は前日と当日の朝の2回、視覚的に伝える
  • 支援記録:活動の順番が変わることを事前に伝えたところ、確認したうえで参加することができた
  • 短期目標:予定が変わるとき、支援者に確認してから次の行動に移れる

どのこだわりを尊重するかは、支援会議で決めて全員で共有しておくと対応のばらつきを防げます。ここが人によって違うと、子どもが一番混乱します。

🏫 学校・園と共有するときのポイント

切り替えの難しさは、授業と休み時間の境目でもっともよく現れます。予告のしかたで落ち着けた子は、教室でも同じ方法が使えることが多くあります。

  • 「切り替えが苦手です」ではなく「終わりの5分前と1分前に声をかけると動けます」と、回数とタイミングまで伝える
  • 認めていいこだわりと、サポートが必要なこだわりの線引きを担任と一緒に確認しておく
  • 教室で使えるようなら、タイマーなど残り時間が見えるものの使用を認めてもらえないか相談する

こだわりを無理にやめさせようとすると、別の形で強く出ることがあります。なくすことではなく、折り合える形を一緒に探すという前提を、学校とも共有しておきます。

まとめ

  • こだわりは不安を和らげるための自己防衛手段
  • 無理に取り上げると逆効果になることがある
  • タイマー・スケジュール表・次の楽しみ提示で切り替えやすくなる
  • 生活に支障のないこだわりはそのまま認めることも大切

おわり

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