放課後等デイサービスの支援記録、毎回どう書けばよいか迷っていませんか?「活動しました」「楽しそうでした」だけでは記録として不十分で、運営指導でも指摘を受けることがあります。この記事では、5領域に対応した支援記録の書き方と、すぐ使える文例をまとめました。
[say img=”https://hikosan-blog.com/wp-content/uploads/2026/05/hiko-icon-portrait.jpg” name=”ヒコ先生”]支援記録は「事実+支援者の働きかけ+子どもの反応+次回への引き継ぎ」の4点を書けば、運営指導でも個別支援計画の評価でも使える記録になります。[/say]
支援記録に書くべき4つの要素
| 要素 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| ①事実 | 何をしたか・何が起きたか | 「ゴーノーゴー課題に5分間取り組んだ」 |
| ②支援者の働きかけ | どんな支援をしたか | 「開始前にルールをカードで確認した」 |
| ③子どもの反応 | 子どもがどう反応したか | 「声かけなしで最後まで取り組めた」 |
| ④次回への引き継ぎ | 次に意識することは何か | 「難易度を1段階上げて試す」 |
①健康・生活 領域の記録文例
文例1:準備・片付けルーティンの支援
登所後、手順カードを見ながら荷物整理・手洗い・出席シール貼りを実施。「次は何?」と確認しながら進めたところ、声かけ1回で3ステップ完了できた。前回より手洗いの時間が短縮。次回は声かけなしで完了できるか試す。
【領域】健康・生活 【目標】登所後の身支度を自立して行える
文例2:時計・時間管理の支援
時計の読み方練習ツールを使い、「○時○分」を読む練習を10分実施。長針の読み方に誤りが多く、「5とびで数える」方法を一緒に確認した。30分・00分は正確に読めるようになった。次回は15分・45分に挑戦する。
【領域】健康・生活 【目標】時計を読んで活動の終わりを自分で確認できる
②運動・感覚 領域の記録文例
文例3:微細運動トレーニング
目と手の協応トレーニングを10分実施。マウスのドラッグ操作で細かい動作が難しく、力が入りすぎる様子があった。「そっとつまむように」と声かけると改善。終了時に「できた!」と自分から報告があり、達成感を示していた。次回は難易度をやや上げる。
【領域】運動・感覚 【目標】手先を適切な力加減で使える
③認知・行動 領域の記録文例
文例4:衝動抑制トレーニング
ゴーノーゴー課題を5分実施(3セット)。1セット目は衝動的に押してしまう場面が3回あったが、2・3セット目は1回ずつに減少。「待てた!」と自己申告できる場面があった。正答率は72%→81%に向上。次回も同じ難易度で定着を確認する。
【領域】認知・行動 【目標】衝動を抑えてルールに従って行動できる
文例5:ワーキングメモリ強化
ワーキングメモリトレーニングを5分実施。2段階指示(「赤いカードを取って、箱に入れて」)を1回で実行できる場面が4/5回。前回の2/5回から改善。3段階指示への移行を検討中。次回は3段階指示で試してみる。
【領域】認知・行動 【目標】2段階の口頭指示を1回で理解して実行できる
文例6:切り替え支援
活動終了5分前にタイムタイマーで予告。「あと5分で終わりだよ」の声かけ1回で、パニックなく次の活動に移れた。先週は予告3回必要だったため大きな改善。「終わったら○○しよう」と次の楽しみを伝える工夫が効果的と考えられる。継続して同じ方法を試す。
【領域】認知・行動 【目標】活動の切り替えを声かけ1回以内でできる
④言語・コミュニケーション 領域の記録文例
文例7:5W1H説明練習
5W1Hトレーニングツールを使い、「今日学校であったこと」を話す練習を10分実施。「いつ・どこで」は自分から言えたが、「だれが」を忘れることが多かった。カードで確認しながら話すと3要素含めて話せた。次回は4要素を目標に練習する。
【領域】言語・コミュニケーション 【目標】5W1Hを使って出来事を説明できる
文例8:会話のターンテイク練習
会話ターンテイク練習を10分実施(職員と1対1)。相手の話が終わる前に話し始める場面が2回あったが、「今は○○さんの番」と伝えると待てた。前回の5回から減少。グループでの練習に移行する準備ができてきた。
【領域】言語・コミュニケーション 【目標】会話の順番を守って話せる
⑤人間関係・社会性 領域の記録文例
文例9:感情スケール記録
活動前後にこころの温度計で気持ちの数値を確認。来所時7(「少し疲れている」)、活動後4(「まあまあ落ち着いた」)。自分で数値を言えるようになってきており、「疲れているとき」の自己認識が育ちつつある。数値が6以上のときの対処法(休憩を申告する)を引き続き練習する。
【領域】人間関係・社会性 【目標】気持ちの状態を支援者に伝えられる
文例10:トラブル対応記録
グループ活動中、道具の取り合いでトラブル発生。「貸して」と言う前に取ってしまったが、支援者が「なんて言えばよかった?」と問いかけると「貸してって言う」と答えられた。その後、相手の子に「貸して」と言い直せた。言葉を知っているが咄嗟に出にくい段階。ロールプレイで繰り返し練習する。
【領域】人間関係・社会性 【目標】友達との困りごとを言葉で解決できる
書いてはいけない記録・NG表現
| NG表現 | 問題点 | 改善例 |
|---|---|---|
| 「楽しそうでした」 | 支援の内容・効果が不明 | 「ゲーム形式の活動に笑顔で参加し、3セット継続できた」 |
| 「頑張りました」 | 何をどう頑張ったか不明 | 「声かけ1回で切り替えができ、前回より改善が見られた」 |
| 「問題なく過ごしました」 | 支援の必要性・内容が見えない | 「○○の支援をした結果、落ち着いて活動に参加できた」 |
| 「できませんでした」 | 次への引き継ぎがない | 「○○は難しかったが、△△の方法で補助すると部分的にできた。次回は△△を継続する」 |
よくある質問
Q. 支援記録はどのくらいの頻度で書きますか?
原則として、支援を実施したすべての日に記録が必要です。運営指導では「利用日ごとの記録があるか」が確認されます。
Q. 個別支援計画の目標と記録を対応させる必要がありますか?
はい。記録には「どの目標に対する支援か」が読み取れる内容が求められます。目標の番号・領域を記載すると整理しやすくなります。
Q. 運営指導でどんな記録を見られますか?
利用日ごとの記録の有無・支援内容の具体性・個別支援計画との整合性・保護者への説明・情報共有の状況などが確認されます。
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おわり


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