「うちの子は特別児童扶養手当をもらえるの?」と気になっているご家族へ。
この記事では、特別児童扶養手当の対象・支給額・申請に必要な書類・流れを、現役社会福祉士がわかりやすく解説します。障害者手帳がなくても申請できますよ。
「もしかしてもらえるかも」と思ったら、まず窓口に話を聞きに行くだけでOKです。手帳がなくても診断書があれば申請できますよ♪
特別児童扶養手当とは?
特別児童扶養手当は、精神・身体に重度または中度の障害のある20歳未満の子どもを養育している保護者に支給される手当です。
障害の程度によって1級・2級に区分され、令和8年4月以降は月額最大58,450円が支給されます。
📌 まず押さえるポイント
- 障害者手帳がなくても医師の診断書で申請できる
- 受け取るのは子ども本人ではなく養育している保護者
- 子どもが20歳になるまで受け取れる(毎年現況届が必要)
- 所得制限あり(世帯収入ではなく請求者本人の所得で判定)
支給額(令和8年度・2026年)
| 区分 | 障害の程度 | 月額 |
|---|---|---|
| 1級 | 重度(身体・精神いずれかが1〜2級程度) | 58,450円 |
| 2級 | 中度(身体・精神いずれかが3級程度) | 38,930円 |
※ 令和8年4月時点の金額。毎年改定される場合があります。詳細はお住まいの市区町村にご確認ください。
支払いは年3回(4月・8月・12月)、各前月分までがまとめて振り込まれます。
対象者の条件
子どもの条件
- 日本国内に住所があること(外国籍でも可)
- 20歳未満であること
- 政令で定める程度の障害(1級または2級相当)があること
- 児童福祉施設等に入所していないこと
- 障害を支給事由とする公的年金(障害基礎年金等)を受給していないこと
保護者の条件
- 子どもを養育している父母または養育者
- 前年の所得が制限限度額未満であること
所得制限の目安
前年の所得が以下を超えると支給停止になります(所得=収入から給与所得控除等を引いた額)。
| 扶養親族数 | 限度額(請求者本人) | 限度額(扶養義務者) |
|---|---|---|
| 0人 | 4,596,000円 | 6,287,000円 |
| 1人 | 4,976,000円 | 6,536,000円 |
| 2人 | 5,356,000円 | 6,749,000円 |
| 3人 | 5,736,000円 | 6,962,000円 |
※ 扶養親族が増えるごとに38万円加算。詳細は市区町村でご確認ください。
グレーゾーンや診断がついたばかりでも申請できる?
「うちの子はグレーゾーンなんだけど…」という相談を窓口でよく受けます。結論から言うと、申請できる可能性は十分あります。
💡 グレーゾーンでも申請できるケース
- 医師から発達障害(ASD・ADHD・LD等)の診断を受けている
- 知的障害の診断書が取れる状態にある
- 精神・身体・知的いずれかで日常生活や社会生活に著しく制限があると医師が判断できる
手帳の等級と手当の等級は別の基準で判定されます。手帳が3級でも手当の1級に認定されることがありますし、手帳がなくても診断書一枚で申請できます。「どうせもらえない」と諦める前に、まず窓口で相談してみてください。
「診断がついたばかりだから…」と遠慮する必要はゼロです。申請は早いほど有利。認定されれば申請した月の翌月分からさかのぼって支給されます。遅れた分は戻ってきません。
診断書はどこでもらう?費用と注意点
申請に一番時間がかかるのが認定診断書の準備です。早めに動くのが鉄則です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 誰が書く? | 子どもの主治医(かかりつけ医)。専門医でなくても可 |
| 様式はどこで? | 市区町村の福祉窓口でもらう。障害の種類(精神・身体・知的)で様式が異なる |
| 費用は? | 医療機関により異なるが3,000〜10,000円程度が目安。自立支援医療の対象なら割引あり |
| 作成期間は? | 病院によって2週間〜1か月以上かかる場合がある。早めに依頼を |
| 注意点 | 様式を先にもらってから医師に渡す。先に病院に行っても書いてもらえないことがある |
⚠️ よくある失敗
「まず病院で診断書をもらってから窓口に行こう」と思うと、様式が違って書き直しになることがあります。必ず先に市区町村の窓口で様式をもらってから、医師にお渡しください。
他の制度との違い・比較表
よく似た名前の手当が複数あるため、整理してみました。
| 制度名 | 対象 | 月額(目安) | 重複受給 |
|---|---|---|---|
| 特別児童扶養手当 | 障害のある20歳未満の子を養育する保護者 | 1級:58,450円 2級:38,930円 |
○ |
| 障害児福祉手当 | 重度障害のある20歳未満の子(在宅) | 15,690円 | ○ |
| 児童手当 | 中学生以下の子を養育する保護者 | 10,000〜30,000円 | ○ |
| 児童扶養手当 | ひとり親家庭 | 最大45,500円 | △(一部制限) |
申請の流れ(STEP順)
「特別児童扶養手当の申請をしたい」と伝えるだけでOK。必要書類の案内と診断書の様式をもらいます。
もらった様式を持参して依頼。作成に2週間〜1か月かかる場合があります。早めに動きましょう。
申請書・診断書・戸籍謄本・住民票・所得証明書・通帳コピーなどを揃えて窓口へ。
都道府県の審査を経て認定通知が届きます。認定後は申請月の翌月分から支給開始です。
必要書類チェックリスト(詳細版)
| 書類 | 取得場所 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 特別児童扶養手当認定請求書 | 市区町村窓口(無料) | 無料 |
| 認定診断書 | 主治医(窓口でもらった様式を持参) | 3,000〜10,000円 |
| 戸籍謄本(請求者・対象の子ども) | 本籍地の市区町村・マイナポータル | 450〜750円 |
| 世帯全員の住民票 | 居住地の市区町村・コンビニ交付 | 200〜300円 |
| 所得証明書(請求者・配偶者・扶養義務者) | 居住地の市区町村(1〜6月は前々年分) | 200〜300円 |
| 受け取り口座の通帳またはキャッシュカードのコピー | 手元にある通帳 | 無料 |
| マイナンバーカードまたは通知カード | 手元にあるもの | 無料 |
※ 自治体によって追加書類(在留カード等)が必要な場合があります。事前に電話確認がスムーズです。
申請が却下・非認定になったらどうする?
申請しても「非該当(却下)」になることがあります。でも、諦める前にできることがあります。
📋 よくある却下の理由と対策
- 診断書の内容が軽度と判定された→ 主治医に「日常生活への支障」をより詳しく記載してもらい再申請
- 所得制限超過→ 翌年の所得が下がれば再申請可能。毎年8月に現況届を忘れずに
- 書類不備→ 窓口に確認して不足書類を補完し再提出
また、認定されても等級が思っていたより低かった場合は、都道府県に対して不服申し立て(審査請求)ができます。申請日から3か月以内が目安です。
却下通知が来ても一度で諦めないでください。診断書の書き方を変えるだけで認定されたケースを何件も見てきました。相談先は市区町村の相談窓口または障害福祉課です。
よくある疑問 Q&A
体験談:申請してよかった
👤 体験談(保護者・Aさん / お子さん:7歳・知的障害を伴う自閉症)
「手帳を持っていないから関係ないと思っていたんですが、療育の先生から『診断書があれば申請できますよ』と教えてもらいました。申請書類を揃えるのは少し大変でしたが、窓口の方がすごく丁寧に教えてくれて。認定通知が届いたとき、正直ほっとしました。毎月の療育費や習い事の費用の足しになっていて、子どもとの時間が少し豊かになった気がしています。」
まとめ
- 特別児童扶養手当は20歳未満の障害のある子どもを養育する保護者への手当
- 1級:月額58,450円 / 2級:月額38,930円(令和8年4月以降)
- 障害者手帳は不要。医師の診断書で申請可能
- グレーゾーン・診断がついたばかりでも申請できる可能性あり
- 診断書は窓口で様式をもらってから医師に依頼すること
- 却下されても再申請・不服申し立てができる
- 毎年8〜9月に所得状況届の提出を忘れずに
「もらえるかどうかわからない」まま時間が経つのが一番もったいないです。まず窓口に「うちの子は対象になりますか?」と聞くだけで動き始められますよ♪



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