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🔬 STEAM教育について詳しく
このツールでできること
「宿題やろうね」と声をかけても、何から手をつけていいかわからずフリーズしてしまう。「片づけて」と言われても、どこから始めればいいか迷ってしまう——発達障害のあるお子さんによく見られる困りごとです。大人にとっては当たり前の「まずこれ、次にこれ」という手順の分解が、見通しの立てにくいお子さんにとっては大きなハードルになっていることがあります。
「タスク分解トレーニング」は、1つの大きな作業を「小さな手順」に分けて順番に並べる練習ができるツールです。大きすぎてつかみどころのない作業を、目に見える小さいステップに変換する力を育てます。この力は、宿題・持ち物準備・お手伝いなど、生活のあらゆる場面で応用が効きます。
| 対象のめやす | 小学校低学年〜高学年(何から始めるか迷いやすいお子さん) |
|---|---|
| 使う場面 | 療育の個別支援、宿題や持ち物準備の手順練習、家庭でのお手伝いの練習 |
| 形式 | ブラウザで取り組める無料のトレーニングツール(インストール不要) |
| 準備するもの | スマホ・タブレット・パソコンのいずれか(特別な道具は不要) |
| ねらい | 大きな作業を小さな手順に分け、順番に実行する力を育てる |
| 関連する場面 | 宿題への取りかかり、持ち物準備、部屋の片づけ、朝の身支度 |
- 身近な作業をお題にできる:歯みがき・準備など生活に直結したテーマを選べます
- 手順を視覚的に並べ替えられる:カードを動かす感覚で手順を整理できます
- 実生活への応用がしやすい:練習した手順をそのまま日常の場面で使えます
「やる気がない」「怠けている」と誤解されがちなお子さんの中には、実は「何から始めればいいかわからず動けない」だけ、というケースが少なくありません。作業を始められないことと、やる気がないことは、まったく別の問題です。手順を分解して見えるようにしてあげることで、驚くほどスムーズに動き出せることがあります。
使い方(3ステップ)
① 身近な作業のお題から始める
「歯みがき」「ランドセルの準備」など、普段の生活で実際に行っている作業をお題に選びます。身近な作業のほうが手順をイメージしやすくなります。初めての抽象的なお題より、体で覚えている作業の方が取り組みやすいです。
② 手順のカードを順番に並べる
バラバラに出てくる手順のカードを、正しい順番に並べ替えます。迷ったときは「これが先かな、後かな?」と一緒に考えます。順番を間違えても、なぜその順番だと困るのかを一緒に考えることが学びになります。
③ 実際の生活の場面に応用する
ツールで並べた手順を、実際の宿題や持ち物準備でも「まず1つ目、次に2つ目」と声に出しながら実行してみます。最初は大人が手順を読み上げて伴走し、徐々に一人でできる範囲を広げていきます。
使うときの声かけ例
- 「まず何からやったらいいと思う?」(自分で考えるきっかけをつくる)
- 「1つ目ができたね、次は何だっけ?」(1つずつの達成を確認する)
- 「順番に並べられたね、わかりやすいね」(手順を整理できたことを褒める)
- 「迷ったら一緒に考えようか」(一人で抱えさせない)
- 「今日は自分で手順を思い出せたね」(自立に向けた変化を認める)
「片づけて」の一言だけでは、何から手をつければいいかわからずフリーズしてしまうお子さんに、現場でもよく出会います。「まずおもちゃを箱に入れる」「次に本を棚に戻す」と手順を分けて伝えるだけで、驚くほどスムーズに動けることがあります。
手順表を紙に書いて壁に貼っておくと、口頭で毎回説明しなくても、お子さん自身が見て確認できるようになります。ツールでの練習を、家庭での手順表づくりにつなげてみるのもおすすめです。
使うときの注意点
- 手順の正解は1つとは限りません。多少順番が違っても、筋が通っていれば認めてあげてください
- いきなり複雑な作業(3手順以上)から始めず、簡単なお題から段階的に進めてください
- 実生活への応用は、最初は大人が手順を一緒に声に出して手伝ってあげてください
- 作業手順を考えること自体に強い苦手さがある場合は、無理せず絵や写真でのサポートも検討してください
- できたときは結果だけでなく、「自分で考えて手順を決められたこと」自体をしっかり認めてあげてください
- 手順が多い作業ほど途中で挫折しやすいため、最初は3〜4手順程度の短い作業から広げていってください
タスクを分解する力は、大人になってからの仕事の進め方にも直結する重要なスキルです。「大きな仕事は小さく分ければ怖くない」という感覚を子どものうちから身につけておくと、将来、勉強や仕事で大きな課題に直面したときにも、パニックにならずに一歩ずつ取り組める土台になります。今はまだ小さな作業からのスタートですが、この積み重ねが将来につながっていくことを、支援する大人自身も意識しておくとよいと思います。



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