💴 生活習慣
硬貨・お札の理解から支払い・おつりまでをゲーム形式で練習する療育ツールです。
卒業後の自立生活を見据えた日常生活スキル(お買い物)の習得を支援します。
このツールでできること
「お金の計算が苦手」「お店でおつりを渡されても合っているかわからない」というのは、発達障害のあるお子さんによく見られる困りごとです。お金の計算は、数の概念・繰り上がり繰り下がりの計算・硬貨や紙幣の種類の理解など、いくつもの力が組み合わさって初めてできるようになる、意外と複雑なスキルです。学校の算数だけでは実際の買い物の感覚まではつかみにくいこともあります。
「お金の計算・おつかいトレーニング」は、画面の中のお店で買い物をする設定で、値段を見て支払う・おつりを受け取るという一連の流れを、実際のお金のやり取りに近い形で練習できるゲーム形式のツールです。将来の「おつかい」や「一人での買い物」につながる基礎の力を育てます。
| 対象のめやす | 小学校低学年〜高学年(お金の計算・買い物の練習をしたいお子さん) |
|---|---|
| 使う場面 | 療育の個別支援、家庭でのおつかい練習の前段階、生活単元学習の教材として |
| 形式 | ブラウザで遊べる無料のお買い物シミュレーションゲーム |
| 準備するもの | スマホ・タブレット・パソコンのいずれか(特別な道具は不要) |
| ねらい | 値段を見て支払う・おつりを確認するという、お金の基本的な流れを体で覚える |
| 関連する場面 | コンビニやスーパーでの買い物、おこづかいの管理、将来の一人暮らしに向けた基礎 |
- ぴったり払いから練習できる:おつりが出ない設定からスタートできます
- おつり計算に段階的に挑戦できる:慣れに合わせて難易度を調整できます
- 実際の買い物に近い設定:値段表示・おつりの流れなど、リアルな場面をイメージしやすい設計です
お金の計算が苦手なお子さんは、数字の操作そのものが苦手な場合もあれば、硬貨や紙幣の種類・組み合わせの理解でつまずいている場合もあります。どこでつまずいているかによって支援の仕方も変わってくるので、まずは画面の中で気軽に試しながら、お子さんがどこで迷っているのかを観察するところから始めてみてください。
使い方(3ステップ)
お金の計算は、数の理解・硬貨の知識・計算の3つが組み合わさって初めてできるようになります。以下の3ステップで、それぞれの要素を切り分けながら段階的に進めてみてください。
① 値段を読むところから始める
いきなり計算をさせるのではなく、まずは商品の値段を声に出して読むところから始めます。「これは100円だね」と一緒に確認します。数字を正しく読めることが、その後の計算の土台になります。
② ぴったりの金額を支払う練習をする
まずはおつりが出ない、ぴったりの金額を支払う設定で練習します。硬貨・お札の組み合わせを考える練習になります。「100円玉1枚」「10円玉が10枚」など、複数の組み合わせ方があることにも気づかせてあげてください。
③ おつりを計算する練習に進む
ぴったり支払いに慣れたら、おつりが出る設定に進みます。「もらったおつりが合っているか」を確認する習慣もあわせて練習します。この確認する習慣は、将来お店で実際に買い物をするときにも役立つ力です。
使うときの声かけ例
- 「これは何円かな?読んでみようか」(値段を読む習慣づけ)
- 「ぴったり払えたね、すごい」(正確に支払えたことを褒める)
- 「おつりは合ってるかな、一緒に確認してみよう」(確認する習慣づけ)
- 「間違えても大丈夫、もう一回やってみようか」(失敗を責めない)
- 「今日は前より計算が早くなったね」(成長を言葉にする)
現場でも「将来一人でコンビニに行けるようになってほしい」という保護者の声はとても多いです。実際のお金でいきなり練習するとお子さんも保護者も緊張しがちなので、まずは画面の中で失敗を気にせず繰り返し練習できるのは大きなメリットだと感じています。
お金の計算が苦手でも、電卓やスマホの計算機を使えばいいという考え方もあります。「暗算できることだけがゴール」ではなく、その子に合った方法で困らずに買い物できることを目指す、という視点も大切にしています。
使うときの注意点
- 数字や計算そのものが苦手な場合は、まず簡単な足し算・引き算の練習と並行して進めてください
- ツールでできるようになっても、実際のお金では感覚が違うことがあります。慣れてきたら実物の硬貨でも練習してください
- おつかいの練習を実際の店舗で行う場合は、安全な場所・時間帯を選び、必ず大人が見守れる範囲で行ってください
- 金銭管理そのものに強い不安がある場合は、無理に進めず、お子さんのペースに合わせてください
- お金を「怖いもの」「失敗できないもの」と感じさせないよう、練習段階では失敗しても大丈夫という雰囲気を大切にしてください
- キャッシュレス決済が広がっている時代でも、現金の計算やおつりの感覚を知っておくことは、金銭感覚全体を養ううえで役立ちます
お金の計算は、できるようになるまでに時間がかかるお子さんも多い分野です。学校の算数のテストの点数だけで判断せず、実際の生活の中で「困らずに買い物ができるか」という視点で見てあげることが大切です。将来、一人でコンビニやスーパーに行けるようになる、アルバイトで金銭を扱えるようになるなど、日常生活の自立につながる大切な土台の一つとして、焦らず長い目で取り組んでいただければと思います。



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